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事故やケガによる「高次脳機能障害」と必要な支援とは?

日本の障害者施策は、2000年代に大きく転換したあと
2010年代には、障害者権利条約の批准を目的として
大きな制度改革がおこなわれました。

全ての人の命が等しく尊重されるというメッセージを
社会全体で発していくことが求められるこの時代には
障害のある人と、障害のない人とが
地域生活、教育、雇用などさまざまなケースにおいて
共生・対話できることが大切だと考えています。

自分の身近な人が、事故やケガによって「高次脳機能障害」と診断された場合
どのような支援が必要となるのでしょうか?考えていきます。

「高次脳機能障害」とは、交通事故やスポーツ事故
転落、転倒などで、強く頭を打ったこと、または脳出血や脳梗塞
脳腫瘍や脳炎などによって、脳にダメージを受けたことによる後遺症を言います。

最近では、熱中症でも脳へのダメージが生じる場合があるということで
ようやく注目されるようになってきた障害です。

脳は、すべての生物にとって、最も大事な司令塔の役割を果たしています。
とくに、人間の脳は複雑で、考える、感じる、悩むなど
高度なはたらきをしています。

脳のどこがダメージを受けたかによって、後遺症の出方はさまざまです。
見えにくい障害、分かりにくい障害などです。

・記憶障害(覚えにくい・覚えても忘れてしまう)
・遂行機能障害(計画的に行動できない)
・注意障害(ミスが多い)
・社会的行動障害(ささいなことで腹を立てる・無気力)

上記の4点が「器質性精神障害」としての「高次脳機能障害」の診断基準となっています。

脳の損傷がどこにあるか、画像診断が重要とされていますが
なかには、画像では見分けがつかない機能障害が生じることもあります。

また、このほかにも、次にような症状も
「高次脳機能障害」と認められています。

・失語症
・半側空間無視(左側のものが見えていないなど)
・失書(字が書けない)
・失読(字が読めない)
・失行(道具が使えない)
・失認(見えるものがなんだか分からない)
・狭窄視野(視野が狭くなる)

まずは、病院でのリハビリテーションをしっかりと受けることが大切です、
ヒトの体の動きは、すべて脳の指令によっておこなわれますから
周りの人の応援の声かけやサポートは、何よりの励みになります。
そして、家族ぐるみで悩んだりせずに、相談機関に教えてください。

人生において人との繋がりは大きな財産となります。
今、このコラムをご覧のあなたとの出逢いも同じです。
「あかえだ行政書士事務所」を新たな未来の切り口にしてください。

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